今日は集落でとんどでした。
小さい集落ですが、毎年欠かさず行っている行事。
私はこの行事が大好きです。
一年のはじまりに、季節を感じ、何か大きなものに生かされていることに感謝するいい機会だからです。
無事お正月を過ごした小正月の朝、竹や稲藁でやぐらを立て、しめ縄やお守りなどを火にくべます。お正月の残りのお餅をやぐらの竹に挟んで、残り火で焼いて食します。残った木灰を持ち帰り、家周りにまき、魔除けにします。竹を串にして持ち帰り、節分の日に鰯の頭を差して飾り、魔除けにします。
地域によって習慣が異なるそうですが、うちの集落ではこんな感じの行事が、毎年行われます。京北でも、「続けている集落も少なくなった」とも聞く行事です。
とんどのいつもの場所、桂川源流の川のほとりの、田んぼを見下ろす高台に、近くの竹を切り出して組まれた5メートルぐらいのやぐら。火をつけたら大きな火のうねりをあげ、一瞬で燃えてしまいます。
お正月にお迎えした歳神さまが、この煙に乗って天に昇っていくのだとか。
この煙を浴び、火であぶったお餅を食べて、一年の無病息災を祈るそうです。
今朝は、寒いけれど、空気が澄んで、青い青い空が印象的な朝でした。
大寒も近い寒い寒い冬の朝、凛とした空気の中、煙と灰が舞い上がるのを見上げ、これから始まる一年に想いを馳せます。
今から始まる一年は、見上げた空のように青く澄んだ、どこまでも続く高い高い空のような一年になる。
小さな灰のかけらの数々がきらきらしながら空高く飛んでいくように、いろんな楽しいことであふれる一年になる。
ような気になります。
毎年まいとし、雪の中行うのが慣わしでしたが、雪のないとんどは、去年、一昨年に続いて今年で3回目です。
去年は1月中旬まで全く雪がなかったのに、中旬以降どっさり降って重たい雪で覆われた冬でした。
一昨年は、お正月どころか、全く雪のない冬でした。
まだまだ冬のまっただ中。今年はどんな冬が待っているのでしょうか。