私たちの農場に関心をお寄せくださり、ありがとうございます。

現在、農場プロジェクトはいったん一区切りを迎え、農産物の販売は行っておりません。ただし、メンバーの持続可能な農業への思いは変わることなく、今は研究と教育というかたちで、その実現に貢献すべく取り組んでいます。

もし、持続可能な農法で生産された農産物を手に入れたい、それにより農山村の生態系や農業者の暮らしの維持に貢献したいとお考えでしたら、有機農業を含めた持続可能な農業に取り組む農家の方々が各地で活躍されています。さらに、そうした生産者と消費者をつなぐ「産消提携」に取り組む団体もあります。

京都にお住まいでしたら、以下3団体がおすすめです。ぜひ、そうした生産者の方々や団体とつながっていただければ幸いです。

ジャガイモ植えました~。

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「ジャガイモ植えました~。」

本当はもう少し早く植えるものですが、変な天候が続いていた3月末から4月初旬、なかなかタイミングが合わず、雨の合間を縫って坊たちと植えました。

実はいつも食べている「ジャガイモ」って、次世代の成長のために栄養を蓄えた部分です。米や豆もそうですが、土に返せば、いつも食べている部分がそのまま、いのちをつなげる種になる。

栄養豊富なのもうなずけます。

ちなみに、ジャガイモが栄養を蓄えているのは、どこの部分でしょう?

答えは、「茎」だそうです。
「根っこ」だと思っていた方、多いのではないでしょうか(実は私も最近まで・・・)。
サツマイモは根っこが肥大するのですが、ジャガイモや里芋が肥大する部分は「茎」なのです。

ジャガイモの原産地は、中南米のアンデス地域です。

その後ヨーロッパに渡り、北ヨーロッパでは主食となるぐらい、重要な食物になりました。

冷涼な気候でも育つジャガイモ。しかも荒れた土地でも育ち、収穫も早く、長く貯蔵できる上、栄養も豊富。これまで何度となく、ヨーロッパ各地で人々を飢えから救ってきました。

そんな歴史を経たヨーロッパでは、ジャガイモは主食の「穀物」扱いで(日本では「野菜」ですよね)、1人年間100kg以上食べる国がたくさんあります。

ところで日本での消費は一人あたり年間24.6kg。
ということは、日本の5倍から7倍ものジャガイモがヨーロッパでは食べられているのですね。ちなみに、米文化の東・東南アジア諸国は上位50に入っていません。

日本には、オランダ人によって、ジャワ島のジャガトラ(ジャカルタ)から長崎にもたらされたのが最初です。当初は「ジャガトライモ」と呼ばれていたのが、縮まってジャガイモになりました。日本でも救荒作物として活躍し、天保の大飢饉のときには「お助け薯」と呼ばれたといいます。

ちなみに、ジャガイモって栄養価が高くてヘルシーなんですって。
豊富なビタミンCはデンプンに守られていて加熱にも強く、排泄を促すカリウム、整腸作用の食物繊維や、貧血対策の鉄分も含まれています。

ザ・和食な肉じゃがや粉ふきいももおいしいですが、ネット時代の今、原産地のアンデス地域の伝統料理から、比較的新しいヨーロッパ各地のメニューまで、楽しくて多彩な料理法を楽しむことができるのも、ジャガイモのいいところ。

ちなみに写真は、「Papa a la Huancaina」というペルー料理です。
ふかしたジャガイモに、こってり濃厚クリームをたっぷりかけて食べる、ペルー料理人気ナンバーワン(私の主観ですが)の一品。

おすそわけ定期便では、6月末か7月はじめには新じゃががお届けできるはず。乞うご期待!