ラブリーな野菜たちのご紹介:万願寺とうがらし、鷹峯とうがらし

ラブリーな野菜たちのご紹介:万願寺とうがらし、鷹峯とうがらし

★万願寺とうがらし:「京都の野菜」として知名度高いのですが、実は「京の伝統野菜」には入っておらず、「準ずる野菜」。というのも、栽培されるようになったのが明治時代以降、比較的新しいからです。
ぷりぷりで肉厚、特有の甘みと風味にファンが急増中。大きいのでピーマンみたいに肉詰めにしてもおいしいです。あと、最近はまっているのが天ぷら!もう絶品です。

★鷹峯とうがらし:万願寺と比べて知名度は劣りますが、実は「知る人ぞ知る」、ファンも多いとうがらし。小ぶりですが肉厚で、甘みも強いことから、「実は(万願寺より)鷹峯の方が好き」という人も多いぐらいです。まるごと(タネはお好みで除いても除かなくてもOK)、さっと洗って焼いて、ジャコや鰹節とお醤油で食べるのが一番です。

さて、中南米にルーツを持つとうがらし。コロンブスの中南米到達をきっかけに、ヨーロッパに紹介されました。日本へはポルトガル人たちが伝えたと言われています。

万願寺とうがらしや鷹峯とうがらしは「辛いことは全くないのでまるまま焼くのが一番」と言われて販売されるのをよく見ます。が、やはり辛いとうがらしを先祖にもつだけあって、当たることもあります。。。

当たると、口の中がひーひーするのをしのぎながら、原産地の中南米の地に思いをはせます。

ところで、改良品種は「当たる」確率が低いようです。
そりゃぁやっぱり、万願寺とうがらし食べるのなら苦みと甘みのぎゅっと詰まったやつ、に当たりたい。とびきりおいしいやつか、それとも劇辛にひーひーなるか。。。のロシアンルーレットでは困りますものね、分かります。

それでも、うちのんは在来種がほとんどなので「当たり」ありです。
どきどきしながら、箸をすすめるーーーそんな食卓を楽しんでいただければうれしいです。

それでも、お子さんのいらっしゃるご家庭ではそんなことできません。
で、万願寺とうがらしは大人独占野菜になっていたのですが、辛くない万願寺とうがらしのおいしさを、子どもたちにだって味わってもらいたい!

我が家はそんなジレンマに悩まされていました。
というわけで、うちで最近するようになったのが、調理の際にちょっぴし切れ端を切ってみて、生のまま味見(毒味?)してみています。その時点で辛くないものだけ家族全員メニューに利用します。ちょっと面倒くさいのですが、こんなことしなくちゃいけないのも、きっとあとわずか、のはず。

ちなみに、万願寺より、鷹峯の方が当たる確率は低いそうです。
そういえば、鷹峯で辛いっというのに当たったことはないです。

ところで、辛み成分のカプサイシンは、種がくっついている白い部分(隔壁と胎座)で製造され貯蔵されます。どうしても苦手な方は、その部分をきれいに取り除くのが一番!でもその部分は温め成分でもあるので、取るか残すか、悩ましいところです。

両方とも、そのまま焼くのもいいですが(炭火焼きなんて最高です)、京のおばんざいの「おじゃこととうがらしの炊いたん(煮物)」もおいしいです。

ちなみに京都ではピーマンの栽培はきわめて少なく、万願寺とうがらしや伏見とうがらしなどが京都で好まれて食べられています。

写真:一枚目の赤いとうがらしが混じっているのが「万願寺とうがらし」、二枚目が「鷹峯とうがらし」です。写真だと違いが分かりにくいですが・・・。

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