仙台はくさい。
宮城県内で栽培されてきた仙台の伝統野菜です。
甘くてトロトロで、毎年心待ちにする冬野菜のひとつ。
今年、ご近所の農家さんから「白菜やキャベツの巻きが悪い」という話しをよく聞きます。原因は特定できませんが、どうも「秋らしい日が少なかった」のが原因の一つのように思えます。
白菜は夏の終わりごろ、8月末ごろに種を蒔きます。
まだ暑い~暖かい時期を経て(虫に注意!の時期でもあります)葉っぱの枚数を増やしていきます。そして寒くなると巻いていく(結球する)のです。
そう、今年は「秋晴れ」のような日がほぼありあせんでした。。。
台風が続けて来たあげく、そうでない時も雨がしぐれていました。
そして、寒かった!
我が家も例年より3週間ほど早く薪ストーブに火を入れ始めました。
そんな気温なので、巻くための葉っぱを生育するためのお日さまに恵まれなかったため、というのが大きな要因かと思っています。
そう、お天道さまあってこその「農」なのです。
私たち農業者は、お野菜が育つようお手伝いするだけで、お野菜やお米を育ててくれているのは土であり、お日さまです。こういうお天気だと、改めて「生かされているいのち」について思いを馳せるのです。
土と向かっていると、一筋縄じゃいかないし思い通りにもいかないことも多いです。がっかりすることもあれば、サプライズのプレゼントみたいな実りがあったりもします。とはいえ、「サプライズ」をずっと待ち続けるわけにもいかないので、「サプライズ」の中にも法則を見いだして、次につなげてよりよい「お世話人」になるべく精進中です。なにぶん一年に一度の経験では、経験値もなかなかたまりませんが、それでも、亀さんの歩みでも、千里の道も一歩から、の気持ちで歩んでいます。
ところで、うちの愛しの仙台はくさいさんたちは、台風のおかげで一度「ばたっ」と倒れはりました(涙)。
今年の度重なる台風は雨は酷くなかったのですが風が強かったので、お野菜がバタバタと倒れ(涙)、傷だらけの見るも無惨な状況になってしまったのです。
ところがどっこい!何とか復帰、根に大きなダメージを受けていたのにもかかわらず見事に立ち直ってくれたのです。白菜、すごいっ!通常より時間はかかっていますがすくすくと育ってくれています。ゆっくり育つとより味も深くおいしくなるわけですし、白菜とともにある冬の暮らしがとても楽しみです。
お野菜たちから教えられること、たくさんある人生です。