雪もとけないうち、春一番に芽を出す山菜のふきのとう。「春を告げる」と呼ばれるゆえんです。ほろ苦い味が特徴的。「春の皿には苦味を盛れ」という言葉にあるように、春の山菜には冬、からだに溜まった毒素を出し、体を目覚めさせるパワーがあるそうです。山菜のトップバッターのふきのとうを、天ぷらや、ふきのとう味噌などにしてお楽しみください。
蕗(ふき)はキク科フキ属の多年草で、地下茎で広がります。その地下茎から春一番に顔を出すつぼみが「ふきのとう」。つぼみはやがて花になり散ります。その後に同じ地下茎から出てくる葉が「蕗(ふき)」です。蕗は広く中国大陸や朝鮮半島にも自生していますが、日本のように食用ではなく、薬用に使うとのこと。せき止めに効くとされます。ふきのとう味噌も、たんの切れをよくするといわれます。