「コメと味噌さえあれば生きていける」
かつて日本では、いのちの基層を成していたコメと味噌のことをこう表現していました。
農村では、コメは収穫して一年後、すなわち、新米ができてから古米を食べ始め、味噌にいたっては2年以上おいて食べたといわれます。
これこそ究極のフードセキュリティ、食の安全保障。
いのちのみなもとが蔵にドドーンと積んであり、くいっぱぐれない、という安心感は、何ものにも代えがたい。
ところで、1年ものの味噌を食べる家は「貧乏な家」と陰口を叩かれたという話もあります。。。
いいやんねぇ、1年もんのお味噌でも。。。と思うのは現代人のワタシ。
とはいえ、安心を蔵に積んでおく必要があった時代に思いを馳せ、その経験から謙虚に学びたいと思います。
さて、耕し歌ふぁーむでは、ひとすじに木樽(杉)にこだわってお味噌を作り続けています。杉の木樽は、林業が盛んな土地ならでは。
ご近所のばあさま方から、「もうよう作らんし」と気前よく譲っていただいた木樽の数々。子どもからおじいさん、おばあさんまでの大家族のいのちのみなもとの味噌を健気に提供しつづけた、歴史が刻まれた木樽です。
まだまだ使える立派な木樽を見ると、燃やされるのにしのびなくていただいてしまう、ふぁーむ農場主でした(^▽^)
さて、「流域のめぐみ木樽味噌」は、無農薬大豆、自家米糀、自然塩を使って、そんな昔ながらの杉の木樽での熟成醸造にこだわった味噌です。
2年間、ゆっくりと木樽熟成させたお味噌の「こく」と風味は格別です。
そんな「2年もん」のお味噌をおすそわけ定期便でお送りしています。
みなさまの食卓でもおいしく食べていただけるととうれしいです~。
P.S.味噌づくりワークショップをキッチンハリーナさんで1月29日(木)に行います。ご都合つく方、ぜひご一緒しましょう!(詳しくは一つ前のイベント告知をご覧くださいね)
ダイラさん、お味噌欲しいです。それと漬物用のぬか漬けと。