菜の花、2種。
さて、「何」の花でしょうか?
おすそわけ便で冬の間お送りしてきた、伝統野菜の数々。
そんな冬野菜のうち、大根、かぶら、白菜、キャベツなど、アブラナ科は春になると花を咲かせます。次世代を残すためです。
春に咲くアブラナ科の花は総称して、菜の花と呼ばれています。
もちろんのことですが、どれも食べられます。
みんな同じ「菜の花」とはいえ、「何のお野菜の菜の花か」によって味も食感も風味も全く異なります。
白菜の菜の花は白菜の春の味が、キャベツはキャベツの春の味が。
よくよく考えてみるとしごく「当然」なハナシです。
とはいえ、一般的に「菜の花」というと、そういう名前のお野菜がある、と思っている方も多いようです。
(実はありし日のワタシ・・・)
あ、一般的に売っている「菜の花」は、菜の花を収穫するための品種であることが多いです。
さて、耕し歌ふぁーむの「おすそわけ定期便」では、畑に寄り添ったお野菜をお送りすることがコンセプトです。
アブラナ科は特に、「ベビー・チャイルド・ヤングリーフ(まびき菜)」、「成長したお野菜(大根、など)」、「菜の花」、と、お野菜の各成長段階の楽しみを実感しやすいお野菜です。
成長したお野菜だって、時期や気候によって味が全く違うのです!
もちろん同じ時期にとれた同じ野菜でも、ひとつひとつ、味もそうですが形だって違う。
それこそ個性。その多様性こそ、大事にしたい。
ちなみに、今お送りしている「菜の花」、あえて「何の菜の花」と記載していません。「何のお野菜の菜の花かな~」とお野菜を想像しつつ、ご家族で当てあいっこしつつ、春の味をじっくり味わっていただければうれしいです。
この時期だけの菜の花、旬はあっっっっっっという間。
数日前まで食べ頃だったのに、雨が続いて、あがって、畑にいってみると、「菜の花満開・・・(涙)」ということも多いです。
こんなにおいしい菜の花なのに、この一瞬を逃せば、また来年。
そう考えると、いろんなお野菜の菜の花を堪能できることが、とても愛おしく、贅沢で、ありがたいことに思えるのです。
届いた方々も楽しんでいたければうれしいです。
注)写真左は白菜の菜の花、右はキャベツの菜の花です!