「モリアオガエルが生まれる田んぼ」
うちの田んぼには、杉の木の枝が田んぼの上にかかっている箇所があります。
その枝には、毎年、モリアオガエルが卵を産みます。
ちょうど田植えや草取りの時期です。
写真の、小さいくて白い泡がモリアオガエルの卵。
白い泡のかたまりひとつに、約300~800個もの卵があるそうです。
卵がかえる頃は梅雨。
雨で白い泡が溶かされると(それまでは白い泡は卵を守っているそうです)、かえったばかりのおたまじゃくしちゃんたちは、そのまま田んぼへドボーンと落下。
田んぼで育ち、梅雨があけるころ、森へと旅立ちます。
そして森で過ごし、また、来年の田植えの時期になると、生まれた田んぼへと帰ってくるそうです。
そして、田植えがはじまるころ、田んぼに水が入る時期を見計らって卵を産む。
田んぼの四季に寄り添って生きている、モリアオガエル。
田んぼはほんと生き物のゆりかごだなぁ、と思わされます。
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005401401_00000&p=box
茨木の山の中に椿山というとこれがあって、もう8年くらい前には毎年この卵を見に行ってました。凄い高い場所にもありますよね。カエルのカップルが手と手に登って行く姿を見たいものです^_^
千恵子新田さん、私も是非見てみたいところです!上記NHKのリンクにはカップルが手と手を取って(とはちょっと違うかしら・・・)上っていく映像が出ていましたが、産卵の様子はなんとも感動的です。実際の現場を見てみたいけど、夜だし、枝は高いし。。。たぶん見ることは難しそうです。
モリアオガエルの卵は、毎年毎年、同じ枝部分に生みつけられています。まさに写真の箇所に、毎年、毎年。
生まれた場所に、帰ってくるんですね。ほんとすごい。
この枝、実は「枝打ち」していない杉の枝です。本来なら(山の手入れがされるぐらい人手があれば)、きれいさっぱり切り落とされている枝です。
しかも枝が田んぼに覆い被さっているのは、ファーマーにとってはあまり都合よくないんです(枯れた枝が落ちてきたらややこしい・・・)。それでも、先祖代々モリアオガエルのふるさとになっていると知ると、切り落とさないで置いておこうかなぁ、なんて思うのです。