ネットがはりめぐされる里山はどうなるのだろうか?
うちのメインの畑と田んぼの周りにぐるりとネットが張られたのは10年ほど前。そのネットはどんどん強化されてきました。
まずは高さを高くし、下からくぐられないようトタンも設置。
それでもやっぱり「鹿が入ってる!」というわけで、今度は二重、三重と「ネット内ネット」がはりめぐされるようになりました。
畑に行くのに、いろんな「ネット内への入口」をあけて、入って、閉めて。また開けて、入って、閉めて。を繰り返す必要があります。。。
どこの畦を通れば、一番少ない数の「開けて入って閉めて」の回数で畑にたどりつけるのか!?そんなことを考える必要も出てきました。
うちの畑も、「ネット内ネット」で囲われた「ネット内ネット内の畑」です。
鹿が飛び越えないよう1.8メートルの高さのネットを張って、下からくぐられないよう下には竹をかまし、「これで万全」と思ったのも暁、白昼堂々、子鹿がぴょんこぴょんこ飛びはねて畑に侵入。ひまわりを植えても(緑肥)、蕎麦を植えても、育つころには丸裸にされてしまったのは去年のこと。
もうイヤになってしばらく放置していたら、冬が来て、雪で柵もネットも倒れてしまい、そこに草が伸びてきてからみあって・・・もう手が付けられない!
ネットはもう一度使いたいのできれいに撤収したいのに、からみあったネットとの格闘ほどむなしくなる農作業はない、と思う。
「もういやっ!全部ゴミ!」にしてしまえば楽なのかもしれないけど・・・ゴミを避けられるのなら避けたい。。。
(とはいってもからみついた草とポールと仕分けるだけでも一苦労・・・)
本当なら、ネットを設置したり修理したり、あるいは撤収したり、という作業より、にんじんの種をまきたい。田んぼの補植をしたい。
獣が来ないところで農作業したい・・・
いっそ、うちの近くにいる獣たちみんな、誰かに食べてほしい・・・
(ハンバーガー屋さんとか牛丼屋さんが「よっしゃひと肌脱ごう!」となってくれれば一気に解決かも!と思うのですが。)
そもそも、野菜やお米を作るお百姓さんの毎日の農作業の日々の中で、「獣を入れないためのネットや柵のための時間」はどれぐらいの割合を占めるのだろうか。
人口はどんどん減っていくし、これからどこもかしこも山間地では「ネット内ネット内ネット内ネット内ネット内・・・畑」になっていく、のかもしれない。
ネットを張っても張っても、どこかから入られて食べられて。
だからまた強化して。。。
でも、こんないたちごっこを繰り返すよりも、何か抜本的な解決を探らないといけないと思うんだけどなぁ。
からみあったネット、とりあえずは何とか外して、くるくる丸めて放置。
田植えに向かいました。。。近いうちにネット、何とかしないと。。。