田んぼオーナープログラム:草取り第一回目が終了しました。

田んぼオーナープログラム:草取り第一回目が終了しました。

除草剤を使わない農家にとって、最大の難関が「草」です。

「雑草」と呼ばれていますが、実は名前もあればおいしくいただけるものがほとんどです。でも、お米を食べるためには、「雑草」に栄養を取られるわけにはいきません。
というわけでここは心を鬼にして草取りです。

今回、三種の方法での草取り作業です。

まずは草取りの王道!手取りです。

手取りは「大地をなでまわす」とも言われるとてもきもちいい作業。「はまる」人も続出中!泥に一日つかっていた手の肌はつるつるで、「顔をパックしたい!」気持ちに駆られます(笑)。

(「奥さまはすでに十分美人なのでパック不要!」というすてきなだんなさんもご参加でした!)

次に、「田打ち車」(通称「田ぐるま」「田打ち」)。

「田打ち」は、昭和時代に大活躍した、博物館などで置いてある田んぼの除草機具です。田打ち車を押しながら、田んぼを縦に横にガンガン進み、生えてきたばかりの小さな草の根っこごと取り除くのです。

動作的には、スポーツジムのベンチプレスに似ています。バストアップになる、と言われている(?)やつです。田打ちを半日がんばるだけで、ボディの気になる部分がキュっと引き締まる・・・と期待をしてもいいぐらいの運動量です。

(今回体験された方から、「バストアップよりも二の腕が引き締まりそう!」というご意見も!これからは「二の腕のぷるぷるがなくなるかも!」ともお伝えしないと!)

そして最後の手法(!)は、「デッキブラシ法」です。デッキブラシを使って、田んぼをごしごしします。比較的新しい手法、最近農業雑誌で見て「これだっ!」と飛びつきました。子どもでもできるし、デッキブラシは何より手軽に手に入ります。

効果のほどは・・・田ぐるまよりは格段に楽ですが、むー、果たして効果的なのか、少し疑念がよぎります・・・。

さてさて、この除草作業、夏の暑い時期に行うので、かなり辛い仕事ではありますが、一番のモティベーションはやはり、シェイプアップとアンチエイジング(は私だけでしょうか?)!

からだの節々を鍛えたら「老化」を防いでくれるのでは!?
近所のじーさまがたの軽い身のこなしは、そんな明るい希望を抱かせてくれます!

もちろんシェイプアップやアンチエイジング効果も魅力的ですが、何より、澄んだ空気を胸一杯に吸い込みながら、深い山々や小さな生き物に癒やされ、汗をいっぱいかいて、土や虫や微生物と思いっきりなかよしになってリフレッシュ&デトックスな時間は、ぜったいカラダとココロにいいはずです。

そして、泥の中に足も手も突っ込むという体験は、自分たちのカラダを支えてくれている食べものが生まれる場所に身をゆだねること。泥の心地よさ、暖かさを肌感覚で感じ、その懐の深さと脆(もろ)さに思いを馳せる機会こそが、「農への共感」を生み出し、今の「食と農」をめぐる社会状況に風穴をあけてくれると信じています。

今回、龍谷大学経済学部で経済学を学ぶ留学生さんや学生さんたちがたくさん参加してくれました。若い力はすごいっ!
(普段使う力とは違う筋肉を使うので筋肉痛になるかも・・・とはおっしゃっていましたが!)

初めて田んぼの中に入る方も多く、彼らの率直な感想を聞くのは毎回楽しみです。学生さんも含め、参加者のみなさんの感想をこちらに紹介したいと思います。

・豊かな心は外遊びで育まれると信じている。子どもたちが生き物探しに興じたり自然に触れることができてよかった。

・前回の田植えはすごく疲れた。これが「お米づくり」の作業のうちの一部にしかすぎないと考えると、すごいことだと思う。

・このところ忙しい日々で疲れていたが、リフレッシュできた。

・泥の中はきもちよかった。いい経験だった。

・田んぼのないところで暮らしている。普段何も考えずに食べていた。食べものについての考え方が少し変わった。自分が思っている以上に大変で、みんなの努力があって自分の食が成り立っていると知った。

・お弁当がおいしかった。

・しんどかった。田んぼに入るの人生で初めて。近所に田んぼ、畑あるけれど関わったことなかった。田んぼに入る一歩目は怖かった。土の感触がおもしろかった。

・カラダを動かしてする仕事はきつい。食べものを作る過程において、人の労働があることを思った。

・食べることがすき。食べものについて知ることが大切だと思う。

それにしても今回すごかったのは、学生さんたちが一律「西川先生のゼミに入って、自分の口に入る食べものがどこから来るのかについて興味を持つようになった。」とおっしゃっていたことです。

逆に言うと、自分の口に入る食べものがどこから来るか、あまり考えなくてもいい世の中です。そんな現状の中で、教育の現場で「食と農」について考えるきっかけを作ってくれるような機会が増えるといいなと思います。

今回、「食べものについて考えるきっかけ」のひとつとして学生さんたちを連れてきていただいた西川先生、ありがとうございました。私たちの田んぼとつながっていただいたご縁に感謝しています!

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