万願寺トウガラシ
Manganji Pepper

万願寺トウガラシ
Manganji Pepper

夏野菜の中でも特に大好きな万願寺とうがらし、これがとれ出すと、夏本番!とウキウキします。

京野菜の中でもバツグンの知名度を誇る万願寺とうがらし。
ところがドッコイ、実は「京の伝統野菜」ではなくって、「準ずる野菜」なのです。理由は、「明治以前より栽培されていた歴史」を持たないから、だそう。

ぷりぷりで肉厚、特有の甘みと風味に、めろめろになるファン多し。
大きくっても「大味」にならないところがステキ。
ぎゅっとうまみが詰まった肉厚のボディに、ピーマンみたいに肉詰めにしてもおいしいです。

万願寺メニューの不動の地位を保持しているのは、モチロン「万願寺とうがらしのたいたん」でしょう(独断と偏見)。おジャコと万願寺とうがらしをじっくりと炊いた逸品(一品)です。うだるような暑さの中、調味料とおジャコのうまみが煮含められた、ほろ苦い万願寺は、暑さもだるさもぶっとぶおいしさ!

ちなみに、「たいたん」とは、大阪人の私には未だにうまく使いこなせない、「京都っぽいなぁ~」と思う言葉のひとつです。

以下の説明がオモシロイ。

「炊いたん。「ん」は「の」の転で、「のもの」を表す。食堂の品書きでもこれを使う。「にもの」を「にもん」「たきもん」とは言わない。」

「にもん」って・・・
「たきもん」は、薪のことですね、ちなみに。

万願寺とうがらしは、「辛いことは全くないのでまるまま焼くのが一番」と言われて販売されるのをよく見ます。

が、当たることもあります。。。辛~~~いのが!!!
水が少なかったりしてストレスが高いと、身を守るためでしょうか、辛~い万願寺になってしまうのです。
かんかん照りが続く真夏は、辛い万願寺に当たる確率大です。
カラダが必要としているのかもしれません!

そんな万願寺は、醤油漬けにしたり、オイル漬けにしてみたりして、辛味を楽しむような保存食がおすすめですよ~。

なお、辛み成分のカプサイシンは、種がくっついている白い部分(隔壁と胎座)で製造され貯蔵されます。どうしても苦手な方は、その部分をきれいに取り除くのが一番!

でもその部分は温め成分でもあるので、取るか残すか、悩ましいところです。

ちなみに、京都では万願寺とうがらしや伏見とうがらしなどが好まれて食べられているため、ピーマンの栽培はきわめて少ないのだとか!
(→このあたりが「さっすが京都!」と拍手したくなります。)

【以下はとうがらしについて】
とうがらしは中南米が原産。日本には16世紀ごろポルトガル人が伝えたとされます。

「とうがらし」には鷹の爪のように辛~いものから、ピーマン、伏見、万願寺、鷹峯とうがらしのように辛みがあまりないものまで様々。
それでもやはり辛いとうがらしを先祖にもつので、時々「辛~い」ものに当たることもあります。
万願寺とうがらしや鷹峯とうがらしは「辛いことは全くないのでまるまま焼くのが一番」と言われて販売されるのをよく見ます。が、当たることもあります。。。万願寺より、鷹峯の方が当たる確率は低いそうです。

なお、辛み成分のカプサイシンは、種がくっついている白い部分(隔壁と胎座)で製造され貯蔵されます。
どうしても苦手な方は、その部分をきれいに取り除くのが一番!
でもその部分は温め成分でもあるので、取るか残すか、悩ましいところです。

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